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はたらくNavi インタビュー  自ら変化をつくりだせ! 貧欲に学んで やる気を伸ばす人を応援!

組織の存在価値は良い財と自己実現の場の提供。仕事をしなければ自己実現はできない。

Q 最近企業の不祥事なども増えていますが、組織論の専門家としてどう思われますか?
A 「何のために仕事をしているか」というと、結局はお客様のためだと思うんですよ。世のため人のために仕事をしているはずなのに、反対のことをしてしまっているのは問題です。組織は何のために存在するかと言えば、世の中に良いサービス・財を提供するために存在するわけですから。
Q 利益重視の雰囲気も強いようです。組織の存続のためには利益も確かに重要ではありますが・・・。
A 利益は、「今の仕事をさらに良くする」「明日もっと良い仕事をする」ための資本になるものなんです。もちろん必要ですが、「利益」のために仕事をするのは本末転倒です。仕事をする際に、プロフェッショナルであることがすごく大事だと思うんですよ。一作業員であったとしても、おかしいと思ったらプロとして発言をする。それが文明を作っていくんです。「プロとしての仕事」をしなければいけないと思います。プロとしての仕事をさせない組織は本当に許せないと思います。
Q 中高生が「未来は暗い」と思っていたり、ニートやフリーターなど仕事に希望が持てない人も増えています。
A

1番の問題は「日本が暗いから、じゃあ俺が頑張る」という風に行かないことなんですよね。言わない若者より、そう言えない空気がすごく問題だと思うんです。自己実現をするには仕事をしなければいけないんですよ。よっぽどの天才でもない限り、趣味で自己実現なんて出来ないんです。先程、組織の価値は財・サービスの提供と言いましたが、あらゆる人間が組織で働くようになった今は、「自己実現ができるような環境を与える」ことも組織の大きな存在意義だと思うんです。
私がドラッカーの言葉で私が一番好きなのは「何をもって覚えられたいか」という言葉です。自分が何をもって覚えられたいか、それを1年に1回か2回考えて欲しいと思います。授業で中国の留学生に聞いたら、「ふるさとの発展に貢献した人間として覚えられたい」と言ったんですよ。すごいでしょう?貨幣価値を考えたら、すごく巨額なお金を払って日本に来ているので、アルバイトで生活費を稼いで、睡眠時間を削って必死で勉強している人達です。こういう人がたくさんいるんだから、日本が追い抜かれるのも当然だなと思いました。

上田 惇生(うえだ あつお)
1961年サウスジョージア大学経営学科留学、1964年慶応義塾大学経済学部卒業後、経団連事務局入局。同会長秘書(調査担当)、国際経済部次長、広報部長、(財)経済広報センター常務理事を経て、現在、ものつくり大学教授(マネジメント、社会論)。

「はじめて読むドラッカー」三部作、『(自己実現編)プロフェッショナルの条件』『(マネジメント編)チェンジ・リーダーの条件』『(社会編)イノベーターの条件』を編纂、世界10か国で刊行。『[エッセンシャル版]マネジメント―基本と原則』、「ドラッカー名言集」四部作、『仕事の哲学』「経営の哲学』『変革の哲学』『歴史の哲学』の編集、翻訳のほか、処女作『経済人の終わり』から最近著『ネクスト・ソサエティ―歴史が見たことのない未来がはじまる』に至るドラッカー著作のほとんどを翻訳、紹介。共著『研究開発の理論と手法』『情報化時代の産業予測』。ドラッカー思想について執筆、講演。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身といわれる。

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